
2017年も夏休みが終わり、我が子も新学期を迎えた。そんな折、ネットニュースで「9月1日自殺」が目に飛び込んできた。
子を持つ親として不登校経験者として、全くもって他人事ではない。今朝送り出した時の我が子の顔が浮かび、どうか生きて帰ってきますように、とそんなはずないとわかっていても心配になった。
この現実を教育現場ではどう捉えているのだろうか?学校と家庭と地域が協力して子どもの為に…なんて、綺麗事ばかりで少なくともうちの地域では何も変わっていない。
(一主婦では何もできないけれど、小さな事からコツコツと!草の根運動継続中)
あれから数年、学校に捨てられた、自分は価値がない、そう思わざるを得ない体験をした我が子でしたが、今はありがたいことに高校生活を謳歌している。目には見えないが子どもの成長を通して、友達や先生や身近な大人達に支えてもらっている事を実感する。「自分は1回死んだ」と笑いながら言う。
今でも生きづらさから解放された訳ではないが、そんな中で、小さな喜びや楽しみを見つけ、幽霊ではなく存在できているのは、新しく出会った恩師達のおかげ。(支え続けてくれている小学校の恩師もいます。)
中学を転校し新しく出会った先生、特に中3の担任の先生は女版の金八先生だった。
・自信を失いすべての事に疲れ果てていた我が子の存在自体をまず認めてくれた。
・次は、出来る事をやればいいと安心感をくれた。
・出来た事を誉めてくれて、不安要素にはとことん一緒に考え寄り添ってくれた。
その結果、我が子に、残りの中学校生活を生き直すエネルギーが湧いた。転校先の中学校は子どもの気持ちや困りに寄り添う事を、ごく自然に、挨拶をするぐらいに当たり前の事としてやってくれる学校であり、そんな先生が大勢いた。
言葉と身体で大袈裟に愛情を表現してくれる女版金八先生には感謝しかない。この出会いは運などではなくて、友人知人地域の人の力をお借りして入念にリサーチし、探して選んで願って行った居場所だった。それぐらいしないと、まともな支援には恵まれなかった。
もう忘れたいのに、傷ついた心がフラッシュバックを起こす時、医師に聞いた。トラウマになった酷い経験は、良い経験をして記憶を上書きするしかないと。この出会いがなかったら我が子の生き直しも、今の笑顔もなかったと思う。
次回は不登校児童の進路選択について。
HAHATO.COでは隔月の第2金曜日夜に『学校に通いづらい子どもを持つ親の集まり』を行っています。
現在不登校状態、似た様な境遇や経験を持つ人が集まり、お茶を飲みなが気持ちを共有するアットホームな会になっています。
一般の方も参加可能です。
(by 会員Sさん)
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