周りと同じ事が出来ず、周りと同じペースが難しく、いつもいつも困っている息子が、1つだけ、誰にも負けない事がある。と、私が勝手に思っている。
それは『底抜けの優しさ』
まぁ、怒らないし腹も立てない。生まれる時に怒りの感情は持ってくるのを忘れたねってくらい。それゆえ家の中ではいつも損な役回りばかりで、兄弟の理不尽な要求やお願いにもすぐ応えちゃうし、兄弟がパパに怒られているのを見て『悲しくなっちゃう~』って泣き出す始末…。
そんな事が日常で『もう、優しさもホドホドにしてくれよ~』なんて思っていた。
しかし先日、久し振りに学校へ行けた日、(彼は現在不登校中)嬉しい出来事があった。
フラ~っと教室に現れ、1~2時間でさっさと帰る彼を、クラスの子供達は温かく迎え、普通に帰してくれたらしい。そんな子供達の心境をある先生がたずねると、
『○○が(毎日学校で)しんどそうにしてるより、いつも通りホワァ~としとる方がええねん。』
『そのホワァ~としてる○○に私達も癒されるねん。』と言ってくれたらしい。
な~んだ、出来ない事だらけの彼の優しさは、こんな所でしっかり強みとなって活かされてるじゃないか…。クラスの子供達の言葉に、私の方が癒された。
もう、そのままでいいよ。色んな事、出来なくていいよ。あなたはその優しさを強みに周りにい~っぱい愛されて生きていってね。
M.A