今年の春、息子は中学校へ入学した。小学校時代は通級教室へ通い、不安感が強く感情のコントロールが苦手な部分を先生方に寄り添って頂き、彼は自分の思いに気づきそれを言葉にしていく事をゆっくりと獲得していった。その頃、先生や私は「大丈夫やで」と言葉を彼によくかけていた。不安が怒りに変わる事が多かった彼にとって最初はこの言葉も受け入れがたく「うるさい!」と言い返されることもしばしば‥。
そんな彼も入学当初はやはり表情も固く、増える宿題や友人とのいざこざで荒れる事もあったが、徐々に友人もでき行動範囲も増えて来たので、親としては心配になりあれこれ口を出すと「大丈夫やで」と逆に諭される場面も出て来た。こうした彼の強さは今まで関わって来てくれた先生方に育んで頂けたお陰であり、ハハトコで出会った学校や年齢の垣根を越えた仲間との関係も大きいのではないかと感じている。
まだまだきっと色々あると思うが「大丈夫」の言葉を心にとめて暮らせて行けたらと思っている。(広報誌より抜粋)
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